2016 春彼岸

昨日は、春彼岸法要で菩提寺の本伝寺に行ってきました。ここ数年、年5,6回ある法要に出席し、住職の読経に合わせてお経をあげています。

寿謙住職が寺の修復をいろいろと頑張ってやっていて、昨年は会食などに使う建物の増築改修が終わった。その後、昨年12月に本堂の床の修復工事の始めたが、大工さんの病気入院でストップしてしまい、現在床がない状態とのこと。ということで法要は祖師堂で行われた。法要の後、住職が床を外したところを見ますか?と言うので見せてもらった。もともとは禅宗だった寺院だが、元和年間(1615-1624年)に日蓮宗に改宗して、本伝寺になり、現在に至っている。だから、本堂の造りはかなり古い。その時代の床下が見れると思いわくわくした。

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床を外した姿は何か感動的だった。礎石を増やしたり、床を支える柱を変えたり、いろいろ修復を加えながら建物を維持してきたことがよく分った。建築当時の礎石は、地面に丸石を置いただけ、その上に立柱を置いただけのようだ。これで関東大震災を良く持ちこたえられたと言うと、地震で倒れた寺は一つもなかった、被害は火災が原因とのこと。その後、コンクリートの礎石に変えて数も増やし、改修を行ったようだ。丸柱の床下は八角柱の状態、丸柱の作り方は最初に八角に削り、次に十六角、そして丸く加工するそうだ。大変な技術力だ。

話が終わって、墓参りをして、寺の前からバスで不忍池へ。

不忍池は家族連れやカップルで賑わっていた。弁天堂の周りに立ち並ぶ出店は店員も客も多国籍だった。

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シベリアからの渡りのカモが一万羽を超えることもある不忍池。この日は少なかった。もう帰国の途に就いたのだろう。人の餌やりに慣れたスズメが有名だが、この日も手のひらの米粒を求めて、欣喜雀躍の様だった。

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桜が咲きだした上野の山に登って、西洋美術館へ。カラヴァッジョ展を観た。カラヴァッジョは宗教画の新時代を切り開き、多くのカラヴァッジェスキ生み出し、新たな絵画の潮流を築いた天才だと実感した。生憎、時間切れで最後の部屋を観ることが出来なかった。5時半を4,5分過ぎたら会場にいた警備員が「閉館時間が過ぎた」と大声で怒鳴り、追い出されてしまった。2年前、オランダのクレラーミュラー美術館でゴッホを観ていて時間切れになった時に、しゃれたスーツのスタッフは客の絵を観るスピードに合わせ、後をついて出口に向かわせるように笑顔で誘導してくれた。西洋美術館はもう少し大らかな対応が出来ないものだろうか。改善してもらいたいものだ。

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この後、蒲田のベトナム料理店「THITHI」で会食。美味しい人気店で混んでいて、予約なしの客は入れなかった。

SHOJI NAKANISHI について

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