旅・2017 インペリア(Imperia)

11月24日  ボルゴマーロ(Borgomaro)のコッテジ(antic co frantoio)に

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今、イタリア北部・リグーリア州にあるインペリアの街の中心部から車で20分ほどの所、ボルゴマーロ(Borgomaro)のコッテジ(antic co frantoio)に宿泊中です。ここは山に囲まれた谷底で、山の中腹には村落が散在している。娘の出産に合わせて、インペリアにきましたが、娘たちが住んでいるマンションをリフォーム中で、このコテッジの三階に一室借りています。そのため私も一階に一室借りることに。

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オリーブオイル工場を改築して宿泊施設にしたもので、建物脇を川が流れ、その流れを利用して、大きな石臼を回していた。私の部屋の前にその石臼が残されている。主に夏季、ドイツやフランス北部からリゾート感覚で長期滞留する客が来るそうだ。ダブルのベッドルームとリビングにソファーベッドがある。窓の下には、川のせせらぎを楽しみながらバーベキューできる設備がある。

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しかし、今は寒く湿度が高い、ベッドのマットレスにも湿りっ気を感じた。布団乾燥機は無いので、寝る前にドライヤーで布団を温めたり、娘から湯たんぽを借りたり、温水暖房機にへばりついて温まったたり。温水暖房機を常時ONに、ガスレンジやオーブンも頻繁に使い、三日目やっと部屋が暖まった感じだ。

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温水暖房機は設定温度を維持するために稼働する、1時間1ユーロの使用料、非常に高い。地階にメーターがあり、使用時間が確認できる。二日半で24時間稼働した。しかし、この時期の家賃は安い、€500/一か月、娘たちの向かいの部屋にはポーランド人が家族三人で住んでいる。谷底のこのコテッジに、陽は射さない。洗濯物もなかなか乾かないので、ポーランド人は一階のロビーにも洗濯物を干している。山の中腹に村落が点在する理由もそういうことなのだろう。(FBより加筆)

1129日 TORRENTE IMPERO“を散策

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一昨日はコテッジの窓から見える町〝TORRENTE IMPERO“を散策した。川沿いに上流に歩く。(トレンテ インペロ) https://en.wikipedia.org/wiki/Impero_(river)

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街の入り口らしきところに教会があり、二連の太鼓橋がかかっていた。鴨など水鳥がいる川を挟んで、向かい側にも小さな教会があった。

さらに川沿いを歩くと右側に町役場があり、その前に戦没者の慰霊碑があった。その隣の建物の入り口?には、町民の訃報が掲示されていた。

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今朝は零下になるくらいで、寒い土地のためか、黄葉が美しかった。橋を渡り、街中に入ってみた。

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道の敷石は規則的に並べられ、脇道は赤い石がセンターに、左右に黒石が敷かれていた。その道は通り抜け可能な道で、そうでない道に入ると行き止まりだったり、迷路に入り込みそうな感じで、坂道や階段を上ったり下りたりした。

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高いところに上り、眺望を楽しみたいと思い、上に行けそうな道を選んで進んだが、途中で家並みは途切れ、山道になった。しかし、街灯があり、聖者の像があり、展望台でもあるのかと思い上った。

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すると、また家があり、下の道で見た同じ敷石が現れた。急な斜面に家が続いている。狭い道に車が駐車している。山道で車が通れる道ではないのに?

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そのまま進むと、教会があり、その前には広場があり、数台の車が駐車していた。広場への車が走れる道路があったのだ。
広場から数メートルの高台に小さな城跡があり、遊具が置いてあった。

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眺望を楽しんだ後、来た道を戻った。下の街に入ってからは来た時とは違う道が歩きたくなり、脇道に入ったりしたが全て行き止まり。小さな町だが結局迷い、上ったり下ったりで疲れ果てて、渡れるかどうかわからないような橋に行きつき、その橋を渡り、コテッジに帰った。(FBより加筆)

IMG_1345 個人宅の外壁にかかっていたアート。

12月1日 イタリア人の朝食

イタリア人の朝食は簡素だ。コーヒーにクロワッサンとかパン。コーヒーはエスプレッソかミルクを加えたマキアート、砂糖を入れる。

昼が一日で一番充実している。量も食べるし、ワインも飲む。家庭料理では、パスタやトウモロコシとそば粉を使った料理、リゾットなどパンと一緒に食べ、その後に肉や魚料理、そして、サラダやチーズ。最後にデザートを食べる。ケーキ系のもの、フルーツ。クルミやドライフルーツもよく食べる。昼食の12時~15時30分ぐらいまでの間、一時的に閉めるショップが多い。バールやカフェレストランはやっている。

夜はほとんど食べない。残り物とか切るだけのものなど簡単だ。娘たちはやや日本的で、夜も作って食べる。ビールやワインを飲んで、一日を終えることができて、ホッとしている。 三日前から、娘たちの朝の食事に付き合うのも面倒なので、自室で食べることにした。初日はお付き合いメニューで、オリーブのパニーニにカフェマキアートにした。

2日目は、もう少し何とかしようと、ジャガイモをゆでた後、オーブンで焼いた。それにゆで卵。カフェマキアートを作り、娘が焼いたチョコレートケーキを食べた。

今朝は、パンとチーズに、カフェマキアートで、至って簡単にすませた。ガスコンロやオーブンを使うと部屋が暖まる。特にオーブンの暖房効果は抜群だ。

12月2日。雷交じりの大雪に。

今日は昼頃からインペリアの山間部が雷交じりの大雪になりました。3時間弱の降雪で風景は一変し、私が宿泊するコテッジより少し高い村落や山は美しい雪化粧になりました。

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クラウディオにリグーリアで一番高い山の頂上に近いとこらまで、案内してもらいました。標高300mぐらいから積雪があり、パウダースノウで粘着力があり、木々に張り付いて、木々を美しく際立たせていました。

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至る所にオリーブの畑があるが、オリーブの木は重さに弱く、雪の重みでしだれ桜のようになった枝に、クラウディオは折れることが心配されると。オリーブの木は標高600mまで栽培されている。

また、牧畜も行われていて、新鮮で美味しいチーズが作られているそうだ。雪道をのんびり散歩する牛の群れにばったり、一瞬インドを思い出しました。犬が牛の管理を任されている。帰りに出会ったとき、牛たちは小走りに、滑って転びそうになりながらも帰途を急いでいるようでした。

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山の上の方にも、人々が暮らす村落が散在していることに不思議な感じでした。このような雪になることはめったになく、数年ぶりとのこと。ここにも、パルチザンとして戦った戦死者を顕彰する碑が建てられていた。

  

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123日。ウーチョ(娘の義父)と昼食

今日は、ウーチョ(娘の義父)のところで昼食を一緒に食べることに。そのための魚などを買いに行くが、一緒に行かないかとウーチョに誘われて行くことに。朝830分に迎えに来てくれた。

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昨日の大雪の話、頂上付近の街まで見に行ったことをジェスチャー交じりに話し、後はほぼ無言で港へ。インペリアは漁港でもあり、その日にリグーリア海で水揚げされた魚を売る小さな市場がある。市場と言っても競りが行われるわけでは無い。客は地元の人たち。主にレストランなどのプロ用と一般客に売る小売り(魚屋さん)とある。海辺の公園側の駐車スペースに車を止めて市場へ。

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数量は少ないが種類は豊富だ。まず薦められた白エビを買い、タイに似た大き目の魚を2匹買った。支払いは市場の事務室に伝票を持っていく。買った魚は車に戻って、保冷バックに。その後、歩くと言うのでついて行く。

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今日は教会の裏でメルカート(市場)が開かれている、私が興味を示していると、また帰りに来ると。中心街のアーケードを行く、どこに行くのか想像しながら歩いたが、予想通りインペリアで一番古いBARに入った。ケーキ類もやっているので純然たるBARとは少し違う。私はオレンジママレード入りのクロワッサンを取り、マキアートと頼んだ。

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その後、パン屋に。小さな町だから、知り合いだらけ、道を歩けば、20mに一人ぐらいの割で挨拶する。店で出会った知人と立ち話。私も紹介され挨拶をする。大森では、駅まで歩いても知り合いに会うことは稀だ。パン屋はすでにChristmasデコレーションで飾られていた。

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帰りにマルトでも、知人と出会い立ち話、チーズを買いながら店(移動販売車)の夫婦と長話、ジョポネーゼがどうしたこうしたとこちらを見ながら話したりもしているようだった。

帰って、ウーチョを手伝って、タイ?一匹のうろこ落とし、腸だしをした。包丁は使わない、ハサミでやる。その魚は、オリーブオイルをまぶし、コショウを振って、オーブンに、日本の焼き魚みたいなものだった。

午後一時頃に娘たちも来て、食事に。最初にトマト味の白エビのリゾット、買ってきたエビだ。エビのエキスとトマトソースが絶妙の味に、美味しい。私はいつも少なめにしてもらう、しかしこれはお代わりをした。飲み物は白ワインと水。

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次にカタツムリ、やはり少量味見、小ぶりでさっぱりしたオリーブオイル煮、日本の居酒屋で食べるエスカルゴのアビージョよりは油が少なくさっぱりしている。美味しいので普通量を食べる。

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次は魚のオリーブオイル焼き、私が目玉も食べるので頭付きが回ってくる。日本の鯛に比べると脂分が少なくさっぱりした感じ。醤油で食べることを薦めた。

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その後、サラダやチーズ、果物など思い思いのものを食べた。最後にお抹茶を点てようと用意をしていったので、点てることに。お茶碗と茶筌、茶杓があるだけのお気軽お点前だ。

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食事中に来客があり、総勢8名に。日本から買っていった京観世を切り分けて、ペーパーナプキンをお懐紙代わりに、娘にお茶を点てるタイミングでお菓子を配ってもらう。好評だった、二人がお代わりして2杯飲んだ。

その後のマロングラッセとコヒーは、残念ながらお腹いっぱいでギブアップした。デザートワイン的なフレッシュで甘めのズブマンテはしっかりいただいた。約2時間半のランチでした。

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