2018 汎美秋季展が終了しました。

1933年(昭和8年)、汎美術協会は、権威主義的な階層性や恣意的な審査制度を否定し、すべての作家は対等に立つべきとの理念に根差し、独創的な創造と表現のための、自由な発表と交流の場を作ることを通じて、内容豊かな芸術文化の発展と開花に寄与することを目的として、設立されました。

1935年には第2回展を東京都美術館で開催しましたが、フランスのアンデパンダン展を基礎に論議を重ね、作品の審査・監査のない公募推薦制を取り入れました。

設立当時の理念を受け継ぎ、現在も「公平・平等・自由な展覧会」を目指しています。作品の種別や手法、大きさも種々、様々で、パフォーマンスもありました。他の公募展では見られないコンパクトで変化に富み、ユニークでダイナミックな展覧会になったと思います。

2018 汎美秋季展

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今回は多摩美術大学絵画科名誉教授の堀浩哉の「講評」「講演会」を開催しました。作家個々それぞれの到達点の合わせ、そこからの課題解決に繋がるような内容でした。講評を受けた作家は勿論、他人の講評を聞くことが面白く参考になったという感想がありました。春の汎美展でも開催したいと思います。

私の出品作は「不確かな明日へ」と「地球からの知らせ」の2点です。

今を取り巻く世界や日本の自然や環境、民主主義の現状は、世界的に多くの人々に未来への夢や期待を失わせ、生きる力を削いでいるのではないだろうか。

「地球からの知らせ」   キャンバス・アクリル/エッグシェル 216×145㎝

異常気象というべき高温や大型台風、大型ハリケーンが世界の不安感を高めている。その原因は人智の及ばないこともあれば、地球との共存に努力する事で抑えられる可能性もある。

近年の環境変化、特に今年の異常気象は、人類に地球が警鐘を鳴らし、メッセージを送っているのではないかと思われてならない。

地球に生息する生物は変遷を重ねてきた。人類が生息した時代があったと後世の生き物は地球の歴史を振り返ることがあるのだろうか?

人類が滅んだ原因は、異常気象による食糧不足か水不足、または原発の事故による放射能か?そんなことを考えながら、制作した作品です。

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「不確かな明日へ」   キャンバス・アクリル/エッグシェル 216×145㎝

日本の民主主義は危機に瀕している。弱者が切り捨てられて、生活格差や教育格差が拡大している。100億で月に行く人もいれば、生活保護費や年金の切り下げに苦悩する人たちもいる。沖縄の基地問題や原発事故、災害被害、日本の社会システムも暮らしを維持する環境も、明日はどうなるのだろうか?

確かな明日が、未来がイメージできない、そんな時代になってしまったのではないか?

突き詰めて考えれば、今の日本は幸せだった日本人を、不幸な日本人へと、変貌させているのではないか?不幸な人が増え続けている。

日本は壊れていく、そんなイメージを「日の丸」をモチーフにして描いてみました。

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2018 汎美秋季展のご案内

2018汎美秋季展が下記の通り開催されます。昨日搬入を無事に終えました。今年は昨年同様55名の作家が出品しています。昨年より幅5mの壁面を使う作品が増え、ジャンルやサイズも種々様々でパフォーマンスもあり、コンパクトな展示の中、ユニークでダイナミックな展覧会になったと思います。

さらに今回は特別企画として、美術家で多摩美術大学絵画科名誉教授・堀浩哉に講評と講演会をお願いしました。講演会のテーマは「絵画・美術・芸術」です。より刺激的で、学べる場を作っていきたいと考えています。

私は「地球からの知らせ」「不確かな明日へ」各215×146㎝の2点を出品しました。

私は連日、午後2時ごろに会場入りする予定です。

●東京都美術館(上野公園内) 2階 第2展示場

●2018月9月28日(金)~10月5日 AM9:30-PM5:30

●休館日 10月1日、最終日はPM3:00まで ●ただし、いずれも最終入場は、終了30分前

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2018汎美小品展のご案内

ご案内が遅れ申し訳ありません。昨日、2018 汎美小品展がスタートしましました。

 

汎美術協会会員による20号以下の作品を出品する展覧会です。今年も約30名の作家が70点余りの作品を出品しています。バラエティに富んだ、ユニークな展覧会になったと思います。私は以前に制作した「chaos and confusio」の展開で、新たに制作した4作品を出品しました。

 

 

 

 

 

 

 

会期;2018年7月2日(月)~7日(土) am11:30~pm7:00  最終日はpm5:00まで
会場;ギャラリー檜 B・C 中央区京橋3-9-9 ウインド京橋ビル

★オープニングパーティ 7月2日 pm4:30~

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「中西直子・中西祥司 二人展」開催のお知らせ

昨年1月に亡くなった妻・中西直子との二人展を下記の通り、企画しました。
直子は20代初め、母親が茶道を実家で教え始めた時に茶道を始めました。そして、亡くなる三か月前まで、裏千家の道場に通うほどに茶道を生きがいの一つとして約四十年、継続してきました。
それともう一つ、若いころに冊子や新聞のイラストやカットを描く仕事をしていました。女子美の卒業生のグループ・JAWの会が結成されると所属し、年一回のJAW展のために絵画制作に取り組み、作品を出品してきました。今年は第22回JAW展が今O美術館で開催されています。その作品が20点近くあり、その中から10点ぐらいをまとめて、展示したいと考えました。

案内はがきの私の作品は天井高が足りず、残念ながら展示できません。
皆様のご来場をお待ちしております。

2018年6月11日(月)~16日(土)
am11:00~pm7:00 (最終日pm5:00まで)                 初日pm5:00から
オープニングパーティ
ギャラリー久保田1F
中央区京橋京橋2-7ー11 03-3563-0005

二人展

2019年11月 この度、下記ページに中西直子の作品を掲載しました。

https://shoji-nakanishi.com/二人展%e3%80%80中西直子/

 

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2018 汎美展が終了しました。

ブログの更新が遅れていました。

2018汎美展がお陰様にて、無事終了しました。
未だに天候不順の日々ですが、開始早々は雨模様の寒い日が続き、どうなる事かと心配しましたが、次週からは天候が回復しました。その後、暖かい日が続き、最終日には桜も開花するほどになりました。そんな天候にも恵まれて、多くの皆様にご来場、ご高覧頂きました。ありがとうございました。

また、バラエティに富み面白いとか、昨年より力作が多いとか、励みになる感想を多くいただきました。これからも、他に類のないユニークな展覧会になるように頑張っていきたいと思います。

今年も汎美小品展、汎美秋季展を開催します。
個人的には6月11日からギャラリー久保田で「中西直子・中西祥司二人展」を開催します。

写真は出品作の「断片化された光の記憶ーインペリア 1~7」です。

    

 

 

 

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2018 汎美展が本日(3月7日)から始まりました。

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3月7日~19日まで国立新美術館で開催してます。私は連日午後2時に会場に入る予定です。詳細は 汎美術協会 http://www.hanbi.jp/ でご確認ください。

今回は、昨年11月~12月にかけてインペリア(イタリア)に滞在して、カラースケッチをして来ました。それをベースに作品を制作しました。夏の避暑客のための山に囲まれた谷底に建つオリーブ工場を改装したコッテッジに宿泊。その周辺の晩秋から初冬の木々とオリーブの木、空、変化する日の光や雲、そして3時間ぐらいで真っ白な世界に変えた雪、見飽きることのない風景でした。

IMG_1182 部屋の前にあったオリーブを潰す石臼。

IMG_1500 日当たりの良い丘の中腹にある村落。

今回F30号を7点出品しました。下の写真はその中の2点です。

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2017 汎美・秋季展が 終了しました。

3700名を超える皆様にご来場、ご高覧頂き、ありがとうございました。天候にも恵まれ、上野公園も賑わっていて、駅前から東京文化会館を抜けるまで、人を避けながら歩く様でした。運慶展、深海展と人気になった展覧会があり、都美術館の企画展「ボストン美術館の至宝展」も人気だったようです。私も観ましたが、入場20分待ちぐらいでした。英一蝶の庶民の生活する姿を描いたり、「涅槃図」に描かれた動物たちに、ボッシュやブリューゲルに通じるものを感じました。英一蝶の作品を観れて良かったです。曽我蕭白のダイナミックな表現で強風が吹き荒れている「風仙図屏風」スカッとした気分にさせてくれました。そういう展覧会に来た人たちも汎美展に足を運んでくれたようです。加えて、今回から会期が一期早まり、2階に一室展示の絵画展系の展覧会が集まったことも、観客動員の相乗効果になったようです。

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さて、今回の私の出品作です。今まで汎美の春秋二回の展覧会に合わせ、テーマを決め、新しい表現を目標に作品制作してきました。その中で、その表現でもう少し色々と可能性を追求してみたいとか、不満足な部分を残した物であったり、ああすれば良かったなど、そういう思いを残してきました。そこで今回は、過去に戻り、やり残したと考えてきたことをやってみました。そして、インターネット放送やラジオを聞かない。瞬間に入ってくる情報を遮断して作品制作することにしました。過去に国会の委員会中継を聴きながら作品の構想を練っていて、「二枚舌の人々」になったり、今回のテーマにした「記憶されない記憶」になったりしました。

中西 祥司

「記憶されない記録」は、安倍政権は日本の歴史を正しく理解し、顧みることもなく、敗戦前の日本を強き美しき国と抽象化し、国旗を振り回しているように思えて、作った「Memory」(M150号)という作品があります。

中西祥司「MENORY」 SHOJI NAKANISHI

それと「記憶されない記録」という作品からの展開です。F30で4点出品しました。

記憶されない記録 中西祥司

 

記憶されない記録 中西祥司

 

記憶されない記録 中西祥司

 

記憶されない記録 中西祥司

次に、「断片化された光の記憶」のシリーズです。今回は「空」「地」「火(passion)」それに「秋」のF30号を4点出品しました。曼荼羅で言う世界を構成する基本五要素「空風火水地」をテーマにし、描いて来ました。例えば「地」ですが、記憶されている大地や草原、水たまり等々、日本だったり、中国、インドなど色々なところから色、光を紡ぎ出して、キャンバスに定着させています。今回は少し進化して、「秋」では一地点の記憶されている光で構成しました。パリのコンコルド広場からルーブルにかけてのチェルリー公園の踏みこまれた枯葉が侘びしい色合いを醸し出していた地です。そういう方向での作品制作も面白そうだと思っています。

断片化された光の記憶 中西祥司 SHOJI NAKANISHI

「空」

断片化された光の記憶 中西祥司 SHOJI NAKANISHI

「地」

断片化された光の記憶 中西祥司 SHOJI NAKANISHI

「火(passion)」

パリ チェルリー公園

「秋」

 

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