第74回アンデパンダン展 <出品作品>

今回の出品作品「全滅を玉砕という」の写真をアップしました。

キャンバスの両面を使っています。同じ絵柄で大小中の3点を展示しました。イメージが増幅されていく様を表現しています。インスタレーション:アクリル、エッグシェル、糸、針。

片面は藤田嗣治の「アッツ島玉砕」をエプソンのショールームでキャンバス地にプリントアウトしました。国立近代美術館の常設展示の時に作品を撮影し、使用しました。近美の展示作品の下に、オリジナルに手を加えずにご使用ください?とかの注意書きが貼ってありました。1943年、アリューシャン列島・アッツ島の日本軍守備隊2638名は、圧倒的な戦力、火力を持つアメリカ軍の攻撃を受け、全滅しました。大本営はアッツ島全滅をアッツ島玉砕と言い換えて、発表しました。その後、戦死は玉砕と美化されて日本人の心を支配していきました。

もう一面は、色々な歴史、思いを抱えた日の丸、ネガティブな面とポジティブな面を感じながら描きました。日の丸は丸の部分を切り抜いて、糸で縫い合わせました。戦時中、入隊するときに日の丸に武運長久と書き、親しかった人たちに署名をしてもらい、戦地に携えましたが、この作品では「滅私奉公」と書きました。自民党の憲法草案では、基本的人権の抑制機能としての「公共」の福祉を「公」の福祉に変える。国民は自分のためではなく、もっと大事なものに命を懸けるべきと言っている自民党の議員もいます。「滅私奉公」です。

白い台の上に、キャプションと解説文を置きました。

SHOJI NAKANISHI について

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カテゴリー: パリ、フランス, フランス, 祥の作品, 美術、展覧会、美術館, 美術館 パーマリンク

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