6月18日最終日は汎美の総会と重なり、会場には行けませんでした。多くの方にお出で頂きながら、お会いすることが出来ず、申し訳ございませんでした。
昨年末ぐらいから、泥沼のような混沌とした世界、いろいろなものが錯綜し、解決の糸口も見失ってしまったような混乱した世界。世界は「chaos」「confusion」状況に入り込んでしまった感。昨年4月にパリでの展覧会に出品した折り、パリに1週間滞在し、パリから南仏を旅し、イタリアまでに行ました。パリでは、あのテロのあった近く、ポンピドーセンターから歩いて6,7分のところにあるアパートに宿泊していました。今回のダッカのテロ。テロが身近に起こる出来事と感じられるようになってきました。宗教や民族、貧富等々、多様な階層やギャップが生じ、格差が拡がり、いろいろなところに不満や憎しみが蓄積され続けているのだ。それにしても、昨年のエジプトでの安倍首相スピーチ以降、日本もテロのターゲットになったという分析がされてきたが、ダッカのテロでは、日本人だから殺害のターゲットになったと言われている。日本の政治状況や天災も含め、そこはかとなく緊張感が高まってきてように感じられる。
今回の出品作のタイトルは「chaos and confusion」でした。春の汎美展に出品したF50号と新作のF20号を2点、F6号を2点出品しました。
末永恵理さんの作品。点が色別に面を構成し、その面が重なり、空間ができていく。
樋口保喜さんの作品。FRPで作られた像の中に、色の柔らかいボール状のものを入れて、微妙な色合いの肌を作っている。