多摩美術大学美術学部油画専攻領域・教授 堀浩哉の退職記念として開催された「起源-堀浩哉展」に行ってきました。多摩美術大学美術館で11月19日まで開催されています。 多摩美術大学美術館の展覧会案内 http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition.htm
展示作品は、回顧展、業績展ではなく、現在進行中の作家の「出発点からこれから」のような内容だと思いました。ドローイングが約350点と数多く出品されています。特に面白かったのは、堀が昨年の海外研修でポルトガルの海辺のコテッジに40日間滞在して、描いたドローイングです。自らに「100枚のドローリング」という負荷をかけ、描いたものです。
毎日インスタレーション+パフォーマンスが実施されています。卒業生や学生とのコラボレーションにより行われるそうです。
昨日は、美術評論家・中京大学教授の千葉成夫さんの記念講演「そして、堀浩哉」が行われました。堀の作品を読み解き、一人の作家としての軌跡に深く切り込んだ、核心に迫る話は非常に面白かった。多摩美術大学美術館・館長の峯村さんもオープニングセレモニーの挨拶の中で、千葉さんの講演内容を高く評価していました。ワイン購入担当の人の名前を聞きもらしましたが、パーティで出た南フランスの赤と白ワイン両方とも旨かったです。荒れ地に深く根をはった葡萄だからこそ、いろいろなミネラルを含んで、豊かな味わいになるのですよね。帰りの電車案内ありがとうございました。無事に帰りました。
*「カタログ」の出来が素晴らしい。畑中 実(NTTインターコミュニケーション・センター主任学芸員)と土屋誠一(美術評論家・沖縄県立芸術大学准教授)によるロングインタビュー「堀浩哉 今、自分を語る」や椹木野衣の「堀浩哉論-起源に線を引け、暴風が吹く」は面白い。